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家の解体費用は、「坪単価×延床面積」に付帯工事と諸経費を足した金額で決まります。
結論からいうと、木造なら坪3万円台が目安です。ただし敷地の条件や見積もりの中身で大きく変わるため、複数社の見積もりを並べて比べるのがいちばん確実です。
むつごろー筆者は、実家を壊して積水ハウスで完全分離の二世帯住宅(延床71坪)に建て替えた施主です。2022年に入居し、2026年10月時点で入居5年目になります。
2021年10月、木造2階建て・延床約48坪・築28年の実家を解体しました。見積書の解体工事費は255万円(税抜)です。
正直にいうと、解体は積水ハウス経由の1社だけで決めました。解体の一括見積もりサービスも使っていません。



最終的に積水ハウスに頼むとしても、相見積もりはしておいたほうが良かったと思っています。この記事の出発点はそこです。
この記事では、解体の料金(費用)の相場から見積もりの取り方までを、施主の実額をもとにわかりやすく解説します。
この記事は「解体費」に絞っています。建て替え全体の費用の内訳、建て替えかリフォームかの判断、実家をどうするかは、それぞれ別の記事で扱います。



解体の見積もりを前にして迷っている方の、判断材料になればうれしいです!
家の解体を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
本サイト内の一部画像は生成AIツールで作成しています。


家の解体費用の平均は、木造で坪あたり約3.4万円が1つの目安です。30坪の木造なら、建物本体だけで100万円前後になります。
ただ、相場の数字だけを見ても、手元の見積もりが高いか安いかは判断しにくいですよね。このセクションは「わが家の実額→一般的な坪単価→自分で計算する方法」の順に読むと、判断材料がそろいます。
わが家の解体工事費は255万円でした。坪あたりに直すと約5.3万円です。
解体した旧実家の概要は次のとおりです。
| 項目 | わが家の旧実家 |
|---|---|
| 構造 | 木造2階建て |
| 延床面積 | 159.82㎡(約48.3坪) 1階103.51㎡+2階56.31㎡ |
| 築年数 | 築28年 (1993年8月引き渡し→2021年10月解体) |
| 解体工事費 | 255万円(税抜) |
| 坪単価の換算 | 255万円÷48.3坪≒約5.3万円/坪 |
| 工期 | 1週間 |
| アスベスト | 除去は不要 |
| 残置物の処分 | 255万円に含む |
この金額は、2021年の契約時に積水ハウスから受け取った見積書の「附帯工事」欄に載っていたものです。頼んだのは積水ハウス経由の1社だけで、内訳はなく「解体工事一式」の1行だけでした。
金額は消費税を含まない税抜の数字です。二世帯住宅の完全分離の費用記事に載せている内訳表でも、解体工事費は「小計(税抜)」の側に入っています。



正直、当時は金額を疑うこともなく、そのまま受け入れていました。比べる発想自体がなかったんです。
見積書の全体像は、積水ハウスの見積もりを施主が公開した記事で紹介しています。


解体の坪単価は、木造→鉄骨造→RC造の順に高くなります。解体無料見積ガイド(一般社団法人あんしん解体業者認定協会)が公表している平均は、次のとおりです。
| 構造 | 平均坪単価 | 費用の幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 34,356円 | 20,000円〜70,000円 |
| 鉄骨造 | 41,335円 | 25,000円〜95,000円 |
| RC造 | 77,213円 | 55,000円〜120,000円 |
構造で差がつくのは、壊す手間と廃材の量が違うからです。鉄骨やコンクリートは重機で砕く時間が長く、運び出す廃材も重くなります。



地域でも差があります。筆者の地元・伊勢崎市の木造は平均30,418円(22,179円〜53,477円)で、全国平均より4,000円ほど低めです。
参考:解体無料見積ガイド「群馬県伊勢崎市の解体費用相場」(2025年までの見積もりデータをもとに算出。2026年10月確認)
どちらも解体の一括見積もりサービスを運営する協会のデータで、国の公式統計ではありません。数字は更新されることがあるため、目安として使ってください。



まずは自分の家の構造を確かめるところからですね!
解体費用の総額は、建物本体の解体費に「付帯工事」と「諸経費」を足してつかみます。計算式にすると次のとおりです。
坪単価に含まれない費用の項目は、解体無料見積ガイドのページに一覧があります。金額の目安が書かれている主な項目は次の4つです。
| 項目 | 目安(同ページ記載) |
|---|---|
| 建物養生費 | 2階建てで10万〜15万円 |
| 重機回送費 | トラック1台につき3万〜5万円 |
| 近隣清掃費 | 数千円〜1万円程度 |
| 井戸の撤去 | 10万円前後 |
ほかにも、整地費・届け出の手続き費・残置物の処分費などがかかります。地中埋設物の撤去費・樹木の伐根費・アスベストの除去費も、条件によって必要です。



わが家の例で試算してみます。伊勢崎市の木造平均30,418円×48.3坪で、建物本体だけなら約147万円です。
並べると、わが家の255万円はこの約147万円を上回ります。ただし、条件が違うので、この差だけで高い・安いは判断できません。
わが家の255万円は、残置物(家財)の処分費込みの金額です。ハウスメーカー経由で、二世帯住宅への建て替えとまとめて出た見積もりでもあります。一方の約147万円は建物本体だけの計算で、残置物の処分や諸経費は入っていません。時期も2021年と違います。なお、塀・物置・庭木・浄化槽などの付帯物の撤去はありませんでした。



差の理由が「中身の違い」なのか「金額の違い」なのか、当時は確かめようがありませんでした。比べる材料がなかった、というのが事実です。
二世帯住宅の相場記事でも解体費に軽く触れていますが、この記事はその詳しい版です。




解体の補助金は、国に直接ではなく、市区町村の制度に申し込むのが基本です。しかも空き家や古い家が対象のことが多く、着工前の申請が必要になります。
条件や金額は自治体ごと・年度ごとに変わります。お住まいの市区町村の公式ページで最新を確認してください。
国の支援は、市区町村が実施する空き家対策を国が後押しする形です。個人が国に直接申し込む制度ではありません。
国土交通省の資料では、空き家の所有者などが除却(解体)する場合、国2/5・市区町村2/5の補助率と書かれています。
参考:国土交通省 住宅局「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律について 第2部 補助制度・税制等」(令和5年度の資料。2026年10月確認)
つまり、窓口は市区町村です。探すときは、次の言葉で検索すると公式ページにたどり着きやすくなります。
東京都や神奈川県など、都道府県名で調べている方も多いと思います。ただ、実際の申し込み先は市区町村です。
解体業者のサイトや比較サイトの補助金一覧は、古い情報のまま残っていることがあります。最後は必ず自治体の公式ページで確認してください。
伊勢崎市の補助は、「1年以上住んでいない空き家」で、危険空き家か旧耐震空き家が対象です。筆者の地元の制度を例に、条件の読み方を見てみます。
| 項目 | 危険空き家 | 旧耐震空き家 |
|---|---|---|
| 対象 | 不良住宅に 当たる空き家 | 1981年5月31日 以前に建築 |
| 補助率 | 工事費の5分の4以内 | 工事費の5分の2以内 |
| 上限 | 50万円 | 25万円 |
主な条件は次のとおりです。
受付期間は先着順で、令和8年度は2026年5月8日〜9月30日でした。2026年10月時点で今年度の受付は終わっています。来年度の予定は市の住宅課に確認してください。
「解体補助金50万円」で検索している方も多いようです。ただ、50万円は上限で、条件を満たした場合だけの金額です。



「50万円もらえる」と思い込まずに、まず対象になるかを確かめましょう!
補助金の条件・金額・受付期間は年度ごとに変わります。申請前に必ず市区町村の公式ページで最新を確認してください。
わが家は解体の補助金を使っていません。理由は単純で、制度を知らなかったからです。



今の伊勢崎市の条件に当てはめると、わが家はおそらく対象外でした。旧実家は1993年築で旧耐震ではなく、解体の直前まで両親が住んでいたため「1年以上の空き家」にも当たりません。
なお、当時(2021年)の制度内容は確認できていません。あくまで「今の条件に当てはめると」の話です。



結果的に対象外だったとしても、「調べもしなかった」のは反省点です。
建て替えの場合でも、空き家の期間や建てた年によっては対象になる自治体があります。見積もりを取る段階で、市区町村に「補助金の対象になるか」を問い合わせてください。
問い合わせたら、交付決定の前に着工しないことを守ってください。先に工事を始めると、対象から外れてしまいます。
旧耐震の家なら、解体とは別に耐震改修などの補助がある自治体もあります。あわせて確認しておくと選択肢が広がります。



補助金は「工事の前」にしか動けません。見積もりと同時に役所へ一本電話を入れておくのがおすすめです。


坪数別の目安は、構造別の平均坪単価×坪数で出せます。まずは早見表で自分の家に近い行を探してください。
| 延床 | 木造 | 鉄骨造 | RC造 |
|---|---|---|---|
| 30坪 | 約103万円 | 約124万円 | 約232万円 |
| 40坪 | 約137万円 | 約165万円 | 約309万円 |
| 50坪 | 約172万円 | 約207万円 | 約386万円 |
| 60坪 | 約206万円 | 約248万円 | 約463万円 |
| 100坪 | 約344万円 | 約413万円 | 約772万円 |
上の表は、解体無料見積ガイドの構造別の平均坪単価(木造34,356円・鉄骨造41,335円・RC造77,213円)に坪数を掛けた筆者の計算値です。出典の数字そのものではなく、付帯工事や諸経費は含みません。
ここからは、坪数ごとに注意したい点を見ていきます。
30坪の木造なら、およそ90万〜150万円が目安です。解体無料見積ガイドの30坪のページでは、構造別に次のように紹介されています。
| 構造 | 平均坪単価 | 解体費用の目安 |
|---|---|---|
| 木造(平屋) | 31,846円 | 96万〜150万円 |
| 木造(2階建て) | 35,191円 | 90万〜135万円 |
| 軽量鉄骨造 | 34,704円 | 170万〜220万円 |
| 鉄骨造 | 48,736円 | 135万〜270万円 |
| RC造 | 56,076円 | 195万〜300万円 |
このページの目安は、建物本体に養生費や運搬費、処分費などを合わせた金額とされています。
35坪の場合は、坪単価×35坪で計算できます。木造2階建てなら35,191円×35坪で約123万円、木造平屋なら31,846円×35坪で約111万円です。
平屋は2階建てより、同じ延床でも基礎と屋根の面積が大きくなります。そのため坪単価が高くなりやすい点も覚えておいてください。



同じ30坪でも、平屋か2階建てかで見え方が変わるんですね!
50坪の木造なら、およそ140万〜240万円が目安です。50坪のページの数字は次のとおりです。
| 構造 | 平均坪単価 | 解体費用の目安 |
|---|---|---|
| 木造(平屋) | 31,695円 | 150万〜240万円 |
| 木造(2階建て) | 33,605円 | 140万〜210万円 |
| 軽量鉄骨造 | 38,431円 | 190万〜370万円 |
| 鉄骨造 | 49,459円 | 210万〜400万円 |
| RC造 | 69,942円 | 300万〜500万円 |
40坪は、木造2階建てなら33,605円×40坪で約134万円が1つの計算例です。
わが家は木造2階建ての約48坪で、255万円(税抜・2021年の見積書・一式)でした。上の目安と並べると高めに見えます。
わが家の255万円は残置物(家財)の処分込みで、付帯物の撤去はありませんでした。それでも坪単価に直すと約5.3万円で、伊勢崎市の木造平均30,418円より高めです。ただ、見積もりが一式だったので、差の理由までは確かめようがありません。



だからこそ、一式ではなく内訳を出してもらうべきでした。具体的な確かめ方は「一式」の見積もりは内訳を出してもらうで書いています。
100坪の木造なら、およそ250万〜670万円と幅が大きくなります。100坪のページの数字は次のとおりです。
| 構造 | 平均坪単価 | 解体費用の目安 |
|---|---|---|
| 木造(平屋) | 29,437円 | 334万〜670万円 |
| 木造(2階建て) | 28,596円 | 247万〜650万円 |
| 軽量鉄骨造 | 33,866円 | 415万〜448万円 |
| 鉄骨造 | 40,704円 | 440万〜1,000万円 |
| RC造 | 55,566円 | 600万〜1,400万円 |
大きな家ほど、坪単価は下がる傾向があります。木造2階建ての平均坪単価は、30坪で35,191円、100坪で28,596円です。
一方で、敷地が広いぶん付帯物が増えて総額の幅が大きくなります。塀・庭木・物置・井戸などが多いほど、見積もりの差が開きます。
もう1つ注意したいのが、延床面積と敷地面積は別物という点です。「延床100坪の家」と「敷地100坪の家」では、解体費が大きく違います。
解体費の計算に使うのは「延床面積」(各階の床面積の合計)です。固定資産税の課税明細書や、建物の登記簿で確認できます。



わが家も登記の数字で延床を確かめて、初めて坪単価を計算できました。


見積もりが相場より高くなる主な理由は、アスベスト・重機・残置物・付帯物・地中埋設物の5つです。
それぞれ「どんな条件か」と「どう確認・対策するか」をセットで見ていきます。
解体や改修の工事では、アスベスト(石綿)の事前調査が必要です。2023年10月1日からは、有資格者(建築物石綿含有建材調査者など)による事前調査が義務になりました。
一定規模以上の工事では、調査の結果を都道府県などに報告する必要もあります。
参考:環境省「建物を壊すときにはどうしたら良いの?」(2026年10月確認)
アスベストが見つかると、除去と処分の費用が別にかかります。見積もりの前に調査結果が分かっていれば、あとからの追加費用を減らせます。



わが家はアスベストの除去は不要で、事前調査の費用は積水ハウス持ちでした。2021年なので、有資格者の義務化より前の話です。
前の道が狭い、隣の家と近いなど、重機が入らない土地は手作業での解体(手壊し)が増えます。そのぶん費用と工期が上がり、重機での解体より高くなります。
前の道が狭くても、小型の重機で対応できる場合もあります。
隣の家とくっついている長屋などの場合は、壁の補修費や隣家の同意が必要になることもあります。



道の広さは自分ではどうにもできないので、現地調査で正直に聞いておくのが安心ですね!
家具や家電、布団などの残置物を解体業者に処分してもらうと、その分の処分費がかかります。家電リサイクル法の対象品は、別料金になることもあります。



わが家は、片付けられる範囲は自分たちで片付けました。残りは解体業者にまとめて処分してもらい、その処分費は255万円に含まれていました。



実家の片付けは、思った以上に時間がかかりました。解体の日程から逆算して、早めに始めてください。
建物本体以外の付帯物は、別料金になることが多い項目です。ブロック塀、庭木と庭石、物置、カーポート、井戸、浄化槽などが当てはまります。
対策は、敷地を業者と一緒に歩きながら「残すもの・撤去するもの」を決めることです。決めた内容は、見積書に項目ごとに書いてもらいます。
建て替えなら、新しい家の外構で使えるものがあるかもしれません。塀や門柱を残せるか、ハウスメーカーにも確認するとムダな撤去を減らせます。



わが家は塀や物置、庭木の撤去がなかったので、この費用はかかっていません。見積もりを見るときは、この項目があるかないかで金額が大きく変わることがあります。



「これは残したい」というものは、見積もりの前に家族で話しておきましょう!
解体後に地中から古い基礎や浄化槽、ガラ(コンクリート片)などが見つかると、撤去費が追加になることがあります。解体してみないと分からないため、最初の見積もりには入っていないのが一般的です。
追加費用のもめごとを避けるには、見積書の「別途」「一式」の範囲をはっきりさせることが近道です。見積書の確かめ方は次のセクションで解説します。


解体費用で納得するための近道は、内訳の出た見積もりを、2〜3社で比べることです。わが家はこれをやらなかったので、その反省も含めて書きます。
わが家は建て替えだったので、解体も積水ハウス経由でまとめて頼みました。
解体から新築まで窓口が1つで、日程の調整や近所への対応を任せられました。



手間の面では、結果的にまとめて任せてよかったと考えています。
一方で、解体業者に直接頼む方法にも良さがあります。手間と考え方の違いを整理すると、次のようになります。
| 項目 | ハウスメーカー経由 | 解体業者に直接 |
|---|---|---|
| 窓口 | 解体から新築まで1つ | 解体と新築で別々 |
| 日程の調整 | 任せやすい | 自分で調整する |
| 業者選び | ハウスメーカーが手配 | 自分で選べる |
| 見積もりの中身 | 一式になることもある | 自分で確認しやすい |
金額については、条件や時期で変わるため、どちらが安いとは言い切れません。わが家も比べていないので、優劣は判断できない立場です。
建て替えなら、ハウスメーカーに頼むとしても、解体業者の見積もりを1つ取って比べるという第3の選び方もあります。これは相見積もりで比べるで詳しく書きます。



積水ハウスで建て替えを考えている方は、窓口を決める前に紹介制度も確認してみてください。わが家が紹介割引211万円を受けた流れもまとめています。
わが家の見積書は、「解体工事一式 255万円」の1行だけでした。何にいくらかかっているのか、分かりませんでした。
今思うと、内訳を出してもらえば高いか安いかを判断できたはずです。見積書で確認したい項目を、チェックリストにまとめました。
建物を壊したあとの「建物滅失登記」も、誰が手配して費用がどこに含まれるかを確認しておきたい項目です。登記の期限は解体後のセクションで解説します。



ハウスメーカー経由でも、「解体費の内訳を出してもらえますか」と聞くのは失礼ではありません。気になったら遠慮なく聞いてみてください。
わが家は、他社の相見積もりを取らず、比べる発想もありませんでした。



最終的に積水ハウスに頼むとしても、相見積もりはしておいたほうが良かったです。当時知っていたら比べていました。
相見積もりは2〜3社で、同じ条件を伝えて取るのがコツです。条件がそろっていないと、金額を並べても比べられません。
比べたあとは、選ばなかった業者への断りも必要です。ハウスメーカーの断り方メール例文の記事の文面は、解体業者への連絡にも応用できます。


業者を自分で探すのが大変なら、解体の一括見積もりサービスも選択肢の1つです。
解体無料見積ガイドは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会が運営する解体の見積もりサービスです。無料で最大6社の見積もりを比べられ、全国1,640社以上の登録業者から紹介を受けられます。断りの連絡を代わりにしてもらえるサービスもあります(2026年10月時点の公式サイトの表記)。



私は使っていません。ただ、ハウスメーカーの見積もりと比べる「ものさし」として、解体業者の見積もりを無料で取っておく方法があります。



比べる材料が1つあるだけで、見積もりを見るときの安心感が変わりますね!
\ハウスメーカーの見積もりと比べる「ものさし」に/
相見積もり以外で負担を減らす方法は、残置物を自分で片付けることと、補助金を着工前に申請することの2つです。
残置物は、自分で片付けた分だけ業者の処分費が減ります。詳しくは③家財や家具が残っているで書きました。
補助金は、交付決定の前に着工すると対象から外れます。探し方はまずお住まいの市区町村の制度を探すを見てください。
解体の時期も、業者に相談する価値があります。解体業界は一般的に12月〜3月が繁忙期とされています。日程に余裕がある方は、時期をずらせないか聞いてみてください。



金額の交渉より、まず「自分で減らせる分」を減らすほうが確実です。


解体でやることは、解体前の届け出、解体中の近所対応、解体後の登記と税金の確認の3段階に分かれます。
建設リサイクル法の届け出とアスベスト調査を、業者との分担を決めて進めます。
近所へのあいさつと仮住まいの準備を済ませ、工事の予定を共有します。
建物滅失登記を1か月以内に申請し、土地の固定資産税の変化を確かめます。
建て替えの場合は、仮住まいと引っ越しも同時に進みます。仮住まいの費用の詳しい話は、建て替え費用の記事で扱います。
床面積80㎡以上の建物を解体するときは、建設リサイクル法の届け出が必要です。工事着手の7日前までに、発注者が都道府県知事に分別解体等の計画を届け出ます。
参考:環境省「建設リサイクル法の概要」(2026年10月確認)
注意したいのは、届け出の義務が発注者(施主側)にある点です。業者に代行してもらう場合も、「誰が出すか」を確認しておいてください。



わが家の旧実家は159.82㎡なので対象です。届け出は積水ハウスが代行しました。
アスベストの事前調査も、解体前に済ませる手続きです。内容は①アスベストで解説しています。



届け出は業者任せにしがちですが、「誰が出すか」だけは聞いておきましょう!
わが家の解体は1週間でした。家族も近所へあいさつに回り、トラブルはありませんでした。



両親は6か月、月5万円の賃貸で仮住まいをしました。合計で約30万円、引っ越しは2回です。筆者は当時アパート住まいでした。
あいさつは、業者と施主の両方で回ると安心です。騒音や粉じん、車の出入りの予定を、工事の前に伝えておきます。
解体の前に済ませておきたいことを、チェックリストにまとめました。



仮住まいは6か月と長めでした。解体と新築の工期を合わせて、余裕のある期間で借りてください。
建物がなくなったら、滅失の日から1か月以内に「建物の滅失の登記」を申請しなければなりません。不動産登記法第57条で決められています。
参考:e-Gov法令検索「不動産登記法」(第57条。2026年10月確認)
手続きの流れは、法務局の案内ページで確認できます。
参考:法務局「建物を取り壊した/建物を新築した」(2026年10月確認)



わが家の滅失登記は、積水ハウスの営業担当が手続きを進めてくれました。登記の費用は、解体費の255万円に含まれていました。
もう1つ確かめたいのが、土地の固定資産税です。住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」があります。
住宅用地の特例とは、住宅が建つ土地の税負担を軽くする制度です。200㎡以下の部分は課税標準額が評価額の6分の1、200㎡を超える部分は3分の1になります。
参考:総務省「固定資産税」(2026年10月確認)
解体して更地のまま1月1日を迎えると、特例が外れて土地の税金が上がる可能性があります。
建て替え中の土地の扱いは、自治体によって異なります。解体の時期を決める前に、市区町村の資産税課に確認してください。



解体の時期と1月1日の関係は、見落としやすいポイントです。日程を決める前に一度確認しておくと安心です。
一般的には建物の所有者(または相続した人)が払います。
ただし建て替えの場合は、新しい家を建てる人が払うなど、家族で決めるケースも多いです。
わが家は、解体費を建て替えの見積もり(二世帯合計で7,177万円)の中に含め、親子で分担しました。新しい家の持分は、負担の割合と同じ父3/5・筆者2/5です。
名義とお金の出し方がずれると、贈与税の心配が出てきます。親の土地に家を建てるときの注意点は、別の記事で詳しく扱います。
状況によって変わるため、司法書士や弁護士など専門家への相談をおすすめします。
民法第940条には、相続放棄をした人の保存の義務が定められています。放棄の時にその財産を現に占有している場合は、相続人などに引き渡すまで保存しなければなりません。
参考:e-Gov法令検索「民法」(第940条。2026年10月確認)
なお、筆者は相続放棄を経験していません。実家をどうするかの全体の流れは、実家じまいの記事で扱います。
建て替えでも、紹介制度を検討する価値はあります。
建て替えの場合、解体費も含めた総額の見積もりになるため、最初の窓口選びが大事です。わが家は紹介制度を使い、紹介割引は211万円でした。
申し込むタイミングなどは、紹介制度を申し込むタイミングと流れの記事で詳しく紹介しています。
この記事では、家の解体費用の相場から、補助金・坪数別の目安・見積もりの取り方・解体前後の手続きまでを解説しました。
ポイントは3つです。1つ目は、木造なら坪3万円台が目安でも、付帯工事や敷地の条件で大きく変わること。2つ目は、補助金は市区町村ごとで、空き家や旧耐震などの条件と着工前の申請を確認すること。3つ目は、「一式」ではなく内訳を出してもらい、2〜3社で比べることです。



わが家は48坪で255万円でした。積水ハウスにまとめて任せてよかったと思う一方で、相見積もりで比べておけば、納得感はもっと高かったはずです。
建て替え総額の内訳や、建て替えるかどうかで迷っている方向けの記事も用意しています。
二世帯で建て替えたときの費用の全体像は、二世帯住宅の完全分離の費用記事で実額を公開しています。





解体の見積もりは、比べる材料があるだけで判断しやすくなります。まずは1社分、手元に置いてみてくださいね!


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