【実例あり】完全分離の二世帯住宅でも後悔するかも!成功するための対策も解説
二世帯住宅を検討していると「完全分離がプライバシーも守れていいのかな?」となる方も多いのではないでしょうか?
その一方で、完全分離の二世帯住宅にして後悔したくないと思うと何が正解なのか悩んでしまいますよね。
結論からいうと、完全分離の二世帯住宅で後悔しやすいポイントとその対策は以下のとおりです。
本記事では完全分離の二世帯住宅に対して注意しておきたいポイントを実例を交えて解説します。
後悔しやすいポイントを把握しておけば、二世帯住宅を建ててからの満足度がかなり変わってきますよ!
完全分離の二世帯住宅にしようか悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
<プロフィール>
✔ 積水ハウスで二世帯住宅を選択
✔ チーフアーキテクトと建てたマイホーム
✔ Webライターとして不動産記事を執筆
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二世帯住宅の種類
二世帯住宅はどこまで共有するかによって3種類に分けられます。
二世帯住宅の種類
- 完全共有型
- 一部共有型
- 完全分離型
それぞれ順番に説明していきます。
①完全共有型
出典:vol.5 二世帯住宅は完全分離型がおすすめは本当? そのメリット・デメリットを徹底解説!
親子世帯で同じ家に同居する形の二世帯住宅が「完全共有型」になります。
家族間の交流がしやすい、建築コストが抑えられるなどのメリットがある一方、プライバシーの確保が難しい、嫁姑問題が起こりやすいなどのデメリットもあります。
完全共有型を検討している人は、親子でよく話し合い、実際に住む場合はルールを設けて生活することをおすすめします。
②一部共有型
出典:vol.5 二世帯住宅は完全分離型がおすすめは本当? そのメリット・デメリットを徹底解説!
玄関や水回りの一部を共有する形の二世帯住宅が「一部共有型」になります。
メリットやデメリットは完全共有型と近いですが、玄関や水回り以外は分けられているので完全共有型と比較するとプライバシーは守られやすくなります。
その分、設備を分けるので建築コストが少し上がる部分はあります。
③完全分離型
それぞれの設備を分けて用意する形の二世帯住宅が「完全分離型」になります。
完全分離型であれば、各設備や部屋を分けて作るのでプライバシーは守れます。ただその分建築コストは3種類の二世帯住宅の中でも一番高くなります。
ざっくり平屋2棟分に近い費用がかかることもあると言われています。
むつぴよ家はお互いのプライバシーを確保することを優先して、このタイプの二世帯住宅にしました。
完全分離型の詳細については後述します。
完全分離の二世帯住宅でも後悔しやすいポイント5選
プライバシーが確保されているといっても完全分離の二世帯住宅でも後悔することはないのかな?
二世帯住宅の中でもメリットの多い完全分離型ですが、後悔しやすいポイントもいくつかあります。
二世帯住宅を建てる前に理解しておきましょう。
①建築費用が高くなりやすい
完全分離型の二世帯住宅は、2つの独立した生活空間を確保するために、通常の注文住宅よりも広い敷地と延床面積が必要です。
また、キッチンやバスルームなどの水まわり設備、玄関ドアなども2セット分用意する必要があるため、建築費用が高くなる傾向にあります。
ほかにも、音や振動を遮断するための高い遮音性能や、プライバシーを確保するための配置なども建築費用が高くなる要因です。
予算オーバーを防ぐためにも事前に設計士や工務店とよく相談し、無理のない資金計画を立てることが大切です。
また、将来的な売却や賃貸需要なども見据えておくと、住宅ローンに追われることなく過ごせる可能性が高まりますよ。
②友人や両親の来客に気をつかう
完全分離型とはいえ敷地内に別の世帯が住んでいるという事実に変わりはないので、友人や両親の来客時にはお互いのプライバシーに配慮する必要があります。
来客の駐車スペースや大きな声での会話など、普段は気にならないことでも二世帯住宅では気をつかうポイントが増えるでしょう。
とくに、子育て中の若い世帯と静かな環境を好む高齢者世帯が同居する場合、生活スタイルの違いからトラブルに発展する可能性もあります。
円滑な関係を維持するためにも、事前に来客時のルールを決めておくことをおすすめします。
お互いの生活スタイルを理解し、思いやりの心を持つことも大切ですね。
③音が響く可能性がある
子育て世帯と高齢者世帯が同居する場合、生活リズムの違いから音が原因のトラブルに発展するケースもあります。
子供の泣き声や走り回る足音、ピアノや楽器の練習音などが、壁を隔てた隣の住戸に筒抜けになってしまいストレスを感じることもあるでしょう。
壁や床の遮音対策を十分に施すことで、ある程度の防音効果は期待できますが、完全に音を遮断するのは難しいです。
「夜はうるさくしない」などの生活ルールを決めておく必要があるかもしれませんね。
④光熱費の分担が難しい
完全分離型の二世帯住宅では、各世帯で光熱費を支払うのが一般的ですが、共用部分の電気代や水道代の分担方法を決めるのは意外と難しいものです。
世帯人数や在宅時間によって使用量が異なるため、単純に折半するのは公平とは言えないかもしれません。
また、共用部分の照明やエアコンの使用頻度、庭の水やりなども世帯によって差が出てくるでしょう。
トラブルを避けるためには電気や水道の子メーターを設置するなどして、使用量に応じた負担額を算出できるようにしておくと良いでしょう。
もし折半にする場合は、親子間で支払い方法やどちらが一旦払うかなどをよく話し合う必要があります。
むつぴよ家は話し合った結果、折半にして今のところ問題ありません。
二世帯住宅の生活費をどう分担するか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
⑤将来揉めるかもしれない
二世帯住宅は親世帯と子世帯が同居するケースが多いですが、いずれ親世帯が亡くなった後に相続問題で揉める可能性があります。
とくに兄弟姉妹がいる場合、住宅の所有権や資産分与を巡って関係が悪化するケースもあります。
また、二世帯住宅の場合は一般的な住宅よりも資産価値が高くなる傾向にあるため、相続税の問題も無視できません。
トラブルを未然に防ぐためにも生前から相続に関する話し合いを持ち、必要に応じて公正証書遺言を残すなどの対策を講じておくことも考えましょう。
また、二世帯住宅の特性を理解し、適切な相続対策を提案してくれる専門家に相談するのも一つの方法です。
完全分離で後悔しないようにする対策5選
ここまで紹介した後悔しやすいポイントに対して、それぞれの対策を解説していきます。
しっかりと対策を考えておくことは重要なポイントです。
①親子で住宅ローンの分担を話し合っておく
完全分離型の二世帯住宅を建てる際、住宅ローンの負担を親子でどのように分担するかを事前に話し合っておくことが大切です。
一般的に、親世帯は退職後の年金生活を見据えて、できるだけローンを抑えたい傾向にあるでしょう。
一方、子世帯は教育費や生活費などの出費が多く、高額なローンを組むことが難しいケースもあります。
このような状況で無理なローンを組んでしまうと、返済に苦しむことになりかねませんね。
親子で率直な話し合いを行い、お互いの経済状況や将来設計を共有したうえで、無理のない返済プランを立てることが重要です。
必要に応じて、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのも良いでしょう。
②お嫁さんの気持ちに配慮する
親世帯と子世帯が完全に分離していても、同居する家族と敷地内で顔を合わせる機会は多くなります。
そのため、お嫁さんが義両親と良好な関係を築けるかどうかは、二世帯住宅の成功を左右する大きな要因と言えるでしょう。
まず何よりもお嫁さんの気持ちに寄り添い、プライバシーを尊重することが大切です。
例えば、義両親との距離感を保つために、敷地内でも一定の距離を確保するような間取りにするのも一つの方法です。
また、お嫁さんの意見を取り入れながら家事や育児の分担を決めていくことも重要でしょう。
③防音材や間取りを工夫する
完全分離型の二世帯住宅では、隣接する住戸との遮音性能が重要なポイントになります。
防音材を使用した壁や床、二重サッシの窓などを採用することで、音の伝わりを軽減することが可能です。
むつぴよ家も防音材として有名なALCコンクリートを採用しました。
また、生活音が直接伝わりにくい間取りに工夫することも効果的です。
例えば、子供部屋と高齢者の寝室を離れた位置に配置したり、リビングと寝室の間にクローゼットを配置したりするなどの工夫が考えられます。
④光熱費分担のルール・仕組みを作っておく
完全分離型の二世帯住宅では世帯人数や在宅時間によって使用量が異なるため、光熱費の分担方法を決めておくことが重要です。
トラブルを避けるために子メーターを設置して、使用量に応じた負担額を算出できるようにしておくと良いでしょう。
また、共用部分の電気代や水道代についても、ルールを決めておく必要があります。
例えば、共用部分の照明は LED 照明を使用し、点灯時間を制限するなどの工夫が考えられます。
⑤子育てや相続についても想像しておく
二世帯住宅は子育てや相続などの長期的な視点について、事前に想定しておくことが大切です。
子育て世帯にとって、祖父母の存在は心強い味方になりますね。
育児の相談や手助けを得られることで、子育ての負担を軽減することができるでしょう。
ただし、子育ての方針が合わない場合もあるため、事前にコミュニケーションを取っておくことが重要です。
また、将来的な相続問題についても早めに話し合い、必要に応じて税理士や弁護士などの専門家に相談し、適切な対策を講じておくことが大切です。
【実例あり】完全分離で成功する間取りはどんなもの?
完全分離型の二世帯住宅は具体的に以下の部分が分離しています。
むつぴよ家の実例を参考にご紹介します。
玄関は別々
まず玄関ですが、それぞれの世帯に1つずつ玄関を作ります。
中の玄関ホール部分も別れた造りになっています。
余談ですが、玄関のインターホンには「101」「201」のプレートを付けています。
これは郵便や宅配便を届けてもらう時にどちらの家のものか分かるようにしていて、アパートのように101号室、202号室として分けています。
通販で何を買ったかなど見られると気になってしまいますよね。
ちなみに、住所も101号室、201号室で登録しているので、玄関が2つ並んでいてもちゃんと届けてもらえます。
キッチンはそれぞれ1つずつ
1階、2階でキッチンも1つずつ用意しています。
むつぴよ家はキッチンのメーカーも1階、2階で同じものを選びましたが、完全分離型であればそれぞれ別のメーカーを入れることも可能です。
水回りもそれぞれ1つずつ
キッチンと同じように水回りも1つずつ作っています。
こちらも同じ洗面やお風呂を採用しましたが、間取りが1階と2階で少し異なるので、収納部分などはそれぞれの間取りに合う形にしています。
むつぴよ家の洗面所についてはこちらの記事で紹介しているので、興味のある人は見てもらえると嬉しいです。
参考:1階と2階は玄関ホールで繋がっている
ちなみに完全分離型の場合であっても、二世帯住宅とする場合にはどこかに行き来できる通路を設ける必要があります。
むつぴよ家の場合は、玄関ホールに行き来できる扉を作りました。
こちらは自由に行き来できますが、鍵をかけることもできます。
どこに通路を設けるという基準はありませんが、一般的には玄関部分で繋がっている場合が多いです。
完全分離型の二世帯住宅の価格や坪数については、こちらの記事で紹介しているので興味のある人は見ていただけると嬉しいです。
【Q&A】完全分離の二世帯住宅に関するよくある質問
「完全分離の二世帯住宅」について、まだ気になることがあるな…
「完全分離の二世帯住宅」に関してよくある質問を紹介します。
疑問は無くしておきましょう!
まとめ:二世帯住宅ではお互いの気遣いと話し合いが大事!
今回は完全分離型の二世帯住宅について、詳しく解説しました。
プライバシーを確保しやすい完全分離型の二世帯住宅ですが、その分各設備の費用をしっかり精査しないとかなり建築費用が上がってしまいます。
完全分離型の二世帯住宅を考えている人は、お金をかける部分と抑える部分のメリハリを付けて家づくりを進めることをおすすめします。
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①建築予定地の都道府県を選ぶ | |
②市区町村を選ぶ | |
③カタログを請求するハウスメーカーを選ぶ |
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