ZEHが意味ないと言われるのはなぜ?後悔しないために取るべき対策を解説
ZEH(ゼッチ)は、近年注目を浴びている住宅エネルギーの取り組みの一つで、住宅での省エネを進め環境問題を解決していくことを目指しています。
ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略であり、その目標は住宅が年間で消費するエネルギー量と同等以上のエネルギーを自家発電によって供給することです。
しかし、一部ではZEHの効果を疑問視している人から「ZEHは意味ない」と主張する声もあります。
では、なぜZEHが意味ないと言われるのでしょうか?
本記事ではそんな疑問に答えるため、ZEHが意味ないと言われる理由と、後悔しないために取るべき対策について解説していきます。
この記事を読めば、何を基準にZEH住宅を建てれば後悔しないか分かりますよ!
それでは、ZEHが意味ないと言われる理由を探っていきましょう。
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そもそもZEHの基準って何?
ZEHの基準は、経済産業省(資源エネルギー庁)によって策定されています。
ZEHにも種類があるんだね!
エネルギー消費を削減できる割合に応じて、おもに以下の3種類のZEHがあります。
種類 | 詳細 |
---|---|
ZEH | 年間で消費するエネルギー量の100%以上を創っている(消費量<生成量) |
Nealry ZEH | 年間で消費するエネルギー量の75%以上を創っている(生成量÷消費量=75%以上) |
ZEH Oriented | 年間で消費するエネルギー量の20%以上を創っている(生成量÷消費量=20%以上) 東京などの都市部狭小地に建築された住宅のみ。 |
より詳しい基準を知りたい方は、資源エネルギー庁が出している「ZEHの定義」をご覧ください。
資源エネルギー庁の基準に適合する住宅がZEHと認定されると、省エネルギー性能等表示制度の「ZEHマーク」を取得することができます。
このZEHマークの認定を受けていると、ZEHの補助金を受けられるんだね。
【2024年補助金】子育てエコホーム支援事業で「80万円」
ZEHにすると補助金が受けられるって聞いたけど…
2024年のZEH支援事業としては、子育て・若者世帯を対象とした「子育てエコホーム支援事業」が展開されています。
ZEH住宅の場合、上記の事業により最大で80万円の補助金が提供されることが発表されました。
子育て・若者世帯の基準は以下のとおりです。
子育て世帯:18歳未満の子を有する世帯
若者夫婦世帯:夫婦のいずれかが39歳以下の世帯
補助金の対象となる住宅は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やエネルギー消費性能の高い住宅など、高い省エネルギー基準を満たすものです。
また、補助金の具体的な金額は、補助対象の住宅のエネルギー性能に応じて異なります。
子育てエコホーム支援事業の補助金は、子育て・若者世帯が省エネルギー性能の高い住宅を購入または建築する場合に補助金を受けられるんだね。
ZEHが意味ないといわれるデメリット5つ
環境負荷の少ないZEH住宅ですが、意味がないといわれることも少なくありません。
その理由としては、以下のようなデメリットが関係している可能性が高いです。
ZEH住宅を建てる場合に注意したい点なので、一緒に見ていきましょう。
間取りの自由度が低くなる
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を導入する場合、高い省エネルギー性能を実現するためには、建物の断熱性能や気密性能を重視する必要があります。
そのため、断熱材の厚さや窓の配置などに制約が生じ、間取りの自由度が低くなる可能性があります。
性能を優先するために希望通りの間取りにできなくなるのは嫌ですね。
例えば、断熱材の厚さによって壁や天井の厚みが増え、部屋のサイズや配置に制限が生じる可能性があります。
また、窓の配置もエネルギー効率を考慮したものになるため、開口部の位置や数に制約が出ることもあるでしょう。
建築費用が高くなる
ZEHを導入する場合、高性能な断熱材や省エネルギー設備の採用など追加のコストがかかるので、従来の住宅に比べて建築費用が高くなる傾向があります。
建築費用が増えてしまうと住宅ローンの負担が大きくなってしまいますね。
ZEHの建築費用の増加は、導入する住宅の性能やサイズ、地域によって異なります。
高性能な断熱材やエネルギー効率の高い設備は、専門の技術や素材の使用に伴い、通常の建築費用に比べて高くなる傾向があることを念頭に置いておきましょう。
ランニングコストが意外とかかる
ZEHのランニングコスト(光熱費や維持費など)は一般の住宅よりも高くなる傾向にあります。
ZEHはエネルギー消費を最小限に抑える設計がされていますが、そのために高性能な断熱材や設備が使用されます。
そのため、建物内部の環境を快適に保つために、暖房や冷房などのエネルギーを効率的に利用する必要があるのです。
ZEHのランニングコストがかかる理由は、次のような要素が挙げられます。
設備の維持費 | ZEHには高効率の機器や設備が使われており、これらの定期的な点検や保守には費用がかかります。 |
設備の交換費用 | ZEHの設備は長期にわたって使用されることが期待されますが、寿命が終わった場合には交換費用が発生することがあります。 |
太陽光パネルの メンテナンス | ZEHには太陽光パネルが設置されており、これらのメンテナンスや清掃には費用がかかることがあります。 |
発電量が思っていたより少ない
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を導入する際には、自家発電システムを導入することが一般的です。
しかし、実際の発電量は予想よりも少なくなる場合があります。以下はその理由です。
天候条件 | 自家発電システムは太陽光発電などを利用しています。 しかし、天候条件に左右されるため、日照時間や雲の状況によって発電量が変動します。 |
屋根の向きや傾斜角度 | 自家発電システムの効率を最大化するためには、屋根の向きや傾斜角度が重要です。 最適な条件で設置することで、より多くのエネルギーを生成できます。 |
発電システムの性能 | 導入する自家発電システムの性能や品質も発電量に影響を与えます。 低性能なパネルや劣化が進んだ設備を使用すると、発電量が減少する可能性があります。 |
電力需要とのバランス | ZEHでは、自家発電した電力を使用することが基本ですが、発電量と家庭の電力需要とのバランスを取ることが重要です。 発電量が少ない場合、電力需要を満たすために外部から電力を購入する必要が生じます。 |
高い構造物の有無 | 建物周辺の樹木や高い建物、山などの存在により、日射や風の影響を受けることがあります。 特に、建物周辺の影の影響が大きい場合は、発電量が思っていたよりも少なくなることがあります。 |
以上の理由から、ZEHの導入において発電量が思っていたよりも少なくなることがあることを考慮する必要があります。
シミュレーション通りに発電できるとは限らないんだね。
導入した機器の使い方がわからない
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を導入する際には、新しい省エネルギー機器やスマートホームシステムを使うことがあります。
しかし、導入した機器の使い方がわからないことがデメリットとなっている場合もあります。
最新すぎてどう使って良いか分からないこともありますよね。
例えば、住宅のエネルギーを管理するシステムHEMS(Home Energy Management System)は以下の図のように多くの機器とつながります。
多くの機器とつながるのは便利だけど、その分取り扱いが複雑になるんだね。
ZEHで後悔しないための対策5つ
ここまでで紹介したデメリットを回避するためには対策をしていく必要があります。
各デメリットに対しての対策は、以下のとおりです。
ZEH住宅を建ててから後悔しないためにも、しっかりと理解しておきましょう。
ZEHでも自由設計が可能なハウスメーカーを選ぶ
後述しますが、ZEHでも自由設計が可能なハウスメーカーを選ぶポイントは、ZEHビルダーの中から自由設計が得意なハウスメーカーを選びましょう。
ZEHビルダーとは、ZEH住宅の設計や建築に関する専門知識と経験を持っているハウスメーカーのことです。
自由設計ができるハウスメーカーは、個別の要望を反映させるだけでなく、環境性能を最大化して長期的な住み心地を考慮した設計をしてくれます。
また、ZEHビルダーの中から品質や施工技術の確保ができ、経験と実績のあるメーカーを選ぶことも重要です。
これらの対策を講じることで、ZEHで後悔することなく理想的な住まいを実現することができます。
ハウスメーカーをどう選んでいいか分からない方は、こちらの記事でハウスメーカーの選び方をフローチャート付きで解説しているので参考にしてください。
「子育てエコホーム支援事業」などの補助金を活用する
建築費用が高くなりやすいZEHを建てる際には、補助金制度を活用しましょう。
2024年であれば「子育てエコホーム支援事業」などの補助金は要チェックです。
補助金制度を活用することで、ZEHで後悔することなく経済的に持続可能な住まいを実現できます。
また、最新の補助金情報をハウスメーカーに確認することで、より効果的な補助金の活用が可能です。
子育てエコホーム支援事業などの補助金を活用し、ZEH建築にかかる費用を軽減しましょう。
建ててからかかるコストをシミュレーションしておく
建築費用だけでなく、建ててからかかるコストを事前にシミュレーションしておくことも重要です。
屋根や断熱材の点検、エネルギーシステムの保守など、将来的にかかるメンテナンス費用を見積もることで、建ててからの経済的な負担を把握することができます。
また、ZEHのランニングコストは、エネルギー使用量や料金体系によって異なることにも注意が必要です。
シミュレーションについては自分でやるのは難しいので、ハウスメーカーにお願いするのが良いでしょう。
ただし、ハウスメーカーから出てきた情報を鵜呑みにするのは危険です。
オプションを入れてもらうためのプランになっていたり、他社よりも良い部分しか見せてもらえなかったりする可能性もゼロではありません。
シミュレーションの中身をしっかりとチェックして採用するか決めましょう。
発電量は地域によって異なることを知っておく
発電量が地域によって異なることを知っておくことも重要です。
太陽光パネルの発電量は、地域の気候条件や日照時間によって影響を受けます。
例えば、南方向への日照が多い地域では多くのエネルギーを生成できますが、曇りや雨が多い地域では予想通りの発電が得られない場合もあります。
地域ごとの発電量の違いを認識し、建物の設計や運用方法を最適化することで、ZEHで後悔することなく効率的な発電を実現できますよ。
ZEH機器の必要最低限の機能を理解しておく
ZEHを建築する際には、ZEH機器の必要最低限の機能を理解しておくことが重要です。
ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS) | HEMSは、太陽光発電や蓄電池、電力制御装置などの機器を統合し、電力の供給と需要を最適化する役割を果たします。 |
太陽光発電システム | 太陽光パネル、インバーター、モニタリングシステムなどが含まれます。 |
蓄電池システム | ZEHでは、蓄電池システムを導入することで、発電した余剰エネルギーを蓄え、必要な時に使用することができます。 |
すべての機能を使うことはほとんどないので、生活していくうえで最低限覚えておいたほうが良い機能だけでも理解しておきましょう。
ZEH機器の機能を理解しておくことで、効率的なエネルギー管理や運用が可能になりますよ。
ZEH住宅を建てるなら「ZEHビルダー」がおすすめ
ZEHのデメリットや対策は分かったけどやっぱり不安だな…
ZEH住宅を建てる際には、「ZEHビルダー」と呼ばれるZEH住宅の経験が豊富なメーカーを選ぶことがおすすめです。
ここではZEHビルダーについて、以下の項目を解説します。
ZEH住宅を検討している方は、ぜひZEHビルダーについてチェックしてみてください。
ZEHビルダーとは「ZEH住宅の経験が豊富なメーカー」
ZEHビルダーは、ZEH住宅の設計や建築に関する専門知識と経験を持っているハウスメーカーのことです。
ZEHの基準や技術に精通しており、省エネルギー設計や再生可能エネルギーの活用など、ZEH住宅に必要な要素を熟知しています。
また、ZEH住宅は通常の住宅とは異なる要素を持っているため、専門的なサポートが必要とされます。
ZEHビルダーは、建築前の相談や設計段階でのアドバイス、施工後のアフターサービスなど、顧客のニーズに合わせたサポートを行うことが特徴です。
ZEH住宅を建築する際には、ZEHビルダーへの相談や選定を検討しましょう。
5つ星か6つ星のZEHビルダーだと安心
ZEHビルダーには、ZEH住宅を建てた実績に応じた評価制度があります。
その中でも5つ星か6つ星のZEHビルダーであれば、経験と実績の両面で豊富な知識と技術を持っており、安心してZEH住宅の建築を任せることができます。
5つ星以上のZEHビルダーであれば、複数のZEH住宅プロジェクトに参加し、その中で得たノウハウと専門知識を活かしてマイホームを建ててくれます。
ZEHを建てた実績が多い方が安心して家づくりを任せられますね。
ZEHビルダーの評価や実績を確認し、信頼できるパートナーを選ぶようにしましょう。
日本全国のZEHビルダー・プランナー一覧
どのハウスメーカーがZEHビルダー・プランナーなのかは、一般社団法人環境共創イニシアチブのホームページで見られます。
また、ハウスメーカーの名称や都道府県、星の数などで絞り込み検索も可能です。
大手ハウスメーカーだけでなく地元のハウスメーカーも見つけられますよ。
まずは聞いたことがある、興味があるハウスメーカーの名前を入れて検索してZEHビルダーかどうかチェックしてみましょう。
ハウスメーカーをどう選んでいいか分からない方は、こちらの記事でハウスメーカーの選び方をフローチャート付きで解説しているので参考にしてください。
【Q&A】ZEHに関するよくある質問
「ZEH」について、まだ気になることがあるな…
「ZEH」に関してよくある質問を紹介します。
疑問は無くしておきましょう!
まとめ|ZEHビルダーにお願いして後悔しないマイホームを手に入れよう!
この記事では、ZEHが意味ないといわれる理由と対策、ZEHビルダーについて解説しました。
これからマイホームを建てようとしている方でZEHを検討している場合は、ZEHビルダーにお願いするのが良いでしょう。
ZEHビルダーであればZEHの特徴を熟知しているので、マイホームを建ててから後悔することもなくなります。
検討しているハウスメーカーがZEHビルダーかどうかチェックしたら、一括請求サイトを使って間取りプランや見積りを取り寄せましょう!
一括請求サイトを使えば、候補にしているZEHビルダーから無料で間取りプランや見積りを送ってもらえます。
家づくりを始めたばかりの人で、
- 忙しくて何から手を付けていいか分からない!
- 大手ハウスメーカーから間取りプランや見積りを手軽にもらいたい!
- 各ハウスメーカーを比較したいけど、直接周るのはめんどくさい!
こう感じている人は一括請求サイトを利用してみるのをおすすめします。
あなたの理想に近い家づくりをするため、上手に一括請求サイトを活用しましょう!
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